インフルエンザワクチン
インフルエンザとは
インフルエンザウイルスへの感染によって引き起こされる、冬場に大きく流行する感染症です。39℃以上の高熱やのどの痛み、咳、関節痛、体のだるさなどの症状が急激に出るのが特徴です。特に小さなお子さまは、免疫力が十分に発達していないため、重症化しやすい傾向があります。
インフルエンザの感染力は非常に高く、主に飛沫感染と接触感染にて感染します。
<飛沫感染>
感染した人が咳やくしゃみをすることで、ウイルスを含んだ飛沫が空気中に飛び散ります。その飛沫を鼻や口から吸いこむことによって感染します。
<接触感染>
ウイルスが付着した物を触ることで手にウイルスが付着します。その手で口や鼻を触ることによって感染します。
保育園や幼稚園、学校、家庭内での感染拡大も頻繁に見られます。
正しい手洗いとマスクの着用に加えてインフルエンザワクチンを接種することで、インフルエンザの感染や重症化を防ぐことができます。
当院のインフルエンザワクチン
当院では、従来の注射ワクチンのほか鼻から接種する経鼻ワクチン「フルミスト」も接種可能です。ご予約の際にご希望のワクチンをお伝えください。
<注射ワクチン>
インフルエンザウイルスの毒性をなくした状態で使用する不活化ワクチンです。
対象年齢:生後6ヶ月以上
接種回数:13歳未満は2回の接種が推奨されています
接種費用:1回目4,000円 2回目4,000円
<経鼻ワクチン「フルミスト」>
インフルエンザワクチンの毒性を弱めた状態で使用する生ワクチンです。
対象年齢:2歳以上~19歳未満
接種回数:年齢に関わらず1回
接種費用:1回8,000円
生きたウイルスを体内に入れることに不安を感じられる方もおられるかもしれませんが、空気中に存在するようなインフルエンザウイルスを使用するわけではなく、ワクチン用に毒性・感染力を弱めて作製されたインフルエンザウイルスを使用するためご安心ください。
インフルエンザウイルスの多くは鼻から侵入してきます。侵入経路である鼻に直接ワクチンを吹き付けるフルミストは粘膜で免疫が作られるためより感染予防効果が高いとされています。また、注射による痛みや恐怖がないため、注射が苦手なお子さまはぜひご検討ください。
ワクチンの効果と副反応
<効果>
・発症予防
・重症化予防
感染・発症を完全に防げるわけではありませんが、インフルエンザワクチンを接種しておくことで、インフルエンザに感染し発症した場合も重症化を防ぐ効果があります。
特に免疫力がまだ弱い小さなお子さまは、インフルエンザに感染し重症化すると入院や命の危険の可能性も高まります。インフルエンザワクチンの接種で発症した際のリスクに備えておきましょう。
<副反応>
注射ワクチン:接種した部位の痛みや腫れ、発熱、倦怠感などの軽度な症状があらわれることがあります。
経鼻ワクチン:鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳などの軽度な症状があらわれることがあります。また、まれに発熱や倦怠感、頭痛、筋肉痛などインフルエンザに似た症状があわれることもあります。
どちらもほとんどの場合は数日で自然に治癒しますが、まれに重篤なアレルギー反応や副反応が起こることもあります。もし異常を感じた場合は、すぐにご相談ください。
接種時期
インフルエンザの流行は例年11月頃から始まり、翌年3月にかけて落ち着いていきます。インフルエンザが流行する前の秋口(10月~11月)の接種をおすすめしています。
当院では例年10月初旬から予約開始、10月中旬から接種開始しています。
寒くなる前に予防接種を済ませて、感染予防に努めましょう。
注意事項
・体調の悪い日の接種は避けましょう。
接種当日に37.5℃以上の発熱がある、明らかな急性症状がある場合は接種できません。
予約の変更を承りますのでご連絡ください。
・アレルギーや持病がある場合は事前にご相談ください。
過去に予防接種においてアレルギー症状などの体調不良を起こしたことがある場合も事前にご相談ください。
・接種当日は激しい運動は避けましょう。
運動により体温が上昇すると副反応を起こしたり、悪化させたりする可能性があります。
接種後30分程度は体調の変化がないか注意し、その後も安静に過ごしましょう。
インフルエンザワクチンの予約
現在、予約受付中です。10月10日より接種を開始いたします。
予約はWEBにて承ります。
予防接種の種類や副反応など、疑問や不安があればお気軽にご相談ください。