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花粉症

花粉症とは

花粉症は、体の免疫系が花粉を異物として過剰に反応してしまうアレルギー症状です。子どもの花粉症は近年増加しており、5~9歳で約30%、10~19歳では約50%が発症していると言われいます。発症年齢も低年齢化しており、4歳以下での発症例も増えています。
小さなお子さまは自分の症状をうまく伝えることができず、風邪と思って見過ごされることもあります。
同じ季節になるとくしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が出るなどがあれば、一度小児科に相談してみましょう。

 

花粉症の原因

花粉症の主な原因は、花粉に対する過剰な免疫反応です。体内に入った花粉を体の免疫系が異物と認識して追い出すためにくしゃみや鼻水などの症状が現れます。
春先に飛散するスギ花粉とヒノキ花粉が有名ですが、その他の季節にも花粉は飛散しています。
関東では5月~9月はイネ科、8月~10月はブタクサやカナムグラに注意が必要です。

 

花粉症の主な症状

・くしゃみが続く

・サラサラとした透明な鼻水

・鼻づまり

・目のかゆみ、充血

・涙目

・のどのかゆみ、イガイガ感

・頭痛

・倦怠感

 

風邪と似た症状ですが、のどのイガイガ感はあっても痛みはない、発熱はない、花粉の飛散量が増える昼~夕方にかけて症状が強くなるなど花粉症の症状には特徴があります。
お子さまは言葉で不快感を伝えにくいため、寝つきが悪くなったり、遊ぶ意欲が落ちたりといった変化にも注意してください。

 

花粉症の検査

血液検査によってアレルギー反応の有無を調べます。
花粉以外のアレルギーも確認できるため、くしゃみや鼻水、目のかゆみなど気になる症状があるものの、アレルギー検査をされたことがない方は一度検査されることをおすすめいたします。

 

花粉症の治療

花粉症は食物アレルギーなどとは異なり、一度発症すると成長とともに自然治癒するということはほとんどありません。

抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの内服薬を処方します。目のかゆみには点眼薬、くしゃみや鼻づまりには点鼻薬などを症状に応じて併用します。
花粉症治療薬は服用開始から効果が現れるまでに時間がかかったり、症状が現れてからでは効きにくくなったりするため、当院では花粉症と診断された翌年からは症状がなくても花粉の飛散開始頃から薬を服用する「初期療法」をおすすめしています。

<舌下免疫療法>

スギ花粉症に対しては舌下免疫療法による治療が可能です。
抗アレルギー薬などによる治療が対症療法であるのに対して、舌下免疫療法は花粉症を根本的に改善し症状の軽減が期待できます。アレルゲンを含んだ錠剤を舌の下に1分間保持し体内に取り込むことで少しずつ体をアレルゲンに慣らしていく治療法です。

スギ花粉の飛散が終わる5月ごろから開始します。
対象年齢は5歳以上ですが、当院ではおおむね6歳以上からをお勧めしています。保険適用となりますので治療開始をご希望の方はご相談ください。

 

 

 

ご家庭で気を付けること

外出時にはマスクを着用するようにしましょう。

帰宅時には玄関で衣服をはたいてから室内に入ると花粉の持ち込みを軽減できます。ふわふわとした毛足の長い素材は花粉が落ちにくいため注意が必要です。

また、室内では空気清浄機を活用し、換気は花粉の飛散が多い日中~夕方を避けます。こまめに掃除機をかけ室内に入った花粉を除去しましょう。

鼻をかむ回数が増えますが、力をいれて鼻をかむと鼻の粘膜が傷ついてしまいます。鼻をかむときは力を入れすぎず優しく拭くようにしましょう。

 

 

花粉症は一度発症すると自然治癒することはほとんどありませんが、早めの対策で症状を抑えることは可能です。
花粉症は季節性であり症状は一時的なものですが、寝つきの悪さや集中力の低下など日常生活にも影響します。特にスギ花粉症は受験シーズンとも重なるため早めの治療が大切です。
熱はないのにくしゃみや咳をしているなどの症状があれば早めに小児科を受診しましょう。

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